カクテルベースとして役立つジン

ジンの発祥は諸説ありますが、一般的にオランダの医学部教授が解熱・利尿用の薬用酒として作ったのが最初と言われています。そのため、食前酒や食後酒に向いたお酒です。オランダで開発された後はイギリスをはじめとするヨーロッパに、その後アメリカへ伝わり大ブレイクを果たしました。
原料はとうもろこしやじゃがいも、大麦やライ麦で、ジュニパーベリー(杜松の実)の上に流すことによって特徴的な香り付けがされます。蒸留酒の中では比較的癖がない味わいで、そのまま飲むだけでなくカクテルベースとしても多く利用されていているお酒です。
最もポピュラーなカクテルにジントニックがあり、熱帯に位置していたイギリスの植民地で、健康飲料として飲まれていたトニックウォーターにジンを入れてみたら、驚くほど飲み口が良かった事から広まり、現在では世界的に人気のあるレシピとなっています。シンプルなレシピだけに、味わいはバーやバーテンダーによって微妙に異なるため、アレンジに個性が出ます。
フレッシュライムジュースを入れたギムレットは、有名な小説に登場した事で一躍有名になったレシピです。海軍の軍医、ギムレット卿が考案したレシピで、船旅の際に船員の健康に必要不可欠なライムをお酒に加えた事で誕生しました。
他にもカクテルの帝王と呼ばれるマティーニがあります。ベルモットを加えたシンプルなレシピで、デコレーションは辛口にはオリーブが、甘口にはチェリーを使うのが一般的です。
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