リキュールの製法と飲み方について

リキュールとは、蒸留酒に香草や果実、花などの香味成分と甘味料などを加えたのものです。日本で最も知名度があるのは梅酒です。酒類の分類としては混成酒となりますが、各国によって定義は若干異なります。日本の法律においては酒類と糖類その他を原料とする酒類で、エキスが2%以上のものと定義されています。リキュールの歴史は古く、古代ギリシャ時代に酒に薬草を溶かし込んだものが起源だと考えられています。中世ヨーロッパでは薬酒として製造され、やがて医薬的利用から味を追求したものへと変化していきました。現代においては様々な香りや色彩のものがあり、バラエティに富んでいます。特に果物を使用したアルコール度数が低く、ソフトな口当たりのものが主流となってきています。これは濃縮の技術が発達したことにより、加熱することなく濃縮することが可能になり果汁の新鮮さを保つことができるようになったためです。南国の果物をはじめフルーティーな口当たりでジューシーな果実系リキュールが続々登場しています。飲み方としては、古くからの伝統あるハーブ系のものはアルコール度数が高く、ブランデーなどと混ぜてカクテルとして楽しむことが一般的です。また、甘味が控えめ目で酸味などがあるものは、口の中をさっぱりとさせて胃の活動を活発にすることから食前酒としても適しています。甘くフルーティーな果物系のものはパーティなどの席でソーダやソフトドリンクと割って華やかな席を楽しむのに最適です。
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