アーネスト・ヘミングウェイといえば世界的に有名な作家です。
彼の著作「老人と海」「武器よさらば」などの代表作は
たとえ読んだことがなくても、多くの人がそのタイトルを知っているでしょう。
そして彼、ヘミングウェイには縁深い3種類のカクテルがあります。
一つは知る人ぞ知る恐怖のカクテル「午後の死」。
一つはクラッシュドアイスの清涼感が堪らないカクテル「フローズンダイキリ」。 
そしてもう一つが爽やかな飲み口が人気のカクテル「モヒート」です。 

カクテル「午後の死」はヘミングウェイ自身が考案したカクテルで
彼の書いた短編の名前をこのカクテルに名付けたとされています。
「ヘミングウェイ・カクテル」とも呼ばれるこのカクテルですが
面白いところはカクテルの材料です。
それはなんとシャンパンと黒色火薬!驚きですね。
こう聞くと「火薬って食べられるの?」と思うかたも多いでしょう。
私もそうでした。
調べてみたところ、黒色火薬に使われる木炭、硝酸カリウム
硫黄はそれぞれ単体では毒性はなく食べられるようでした。
すると今度は「火薬の味ってどんなの?」という疑問が出てきます。
そうして調べてみたところ、残念ながら火薬の味はわかりませんでしたが
少しヒントになることがわかりました。
現在、カクテル「午後の死」には材料に黒色火薬が使われておらず
代わりにアブサンやペルノーが使われています。
このアブサンとペルノー、両方とも薬草の臭いがとてもキツイ
極めて好みの分かれるお酒です。
そこで元々の黒色火薬を使った「午後の死」も強烈な味と香りを持つ
シャンパンベースのカクテルだったのでは?と想像できるんですね。 

一方「フローズンダイキリ」「モヒート」といえばごく一般的なカクテルで
特に「モヒート」は言わずと知れたカクテルのスタンダートナンバーの一つです。
両方ともラムベースにライムを加えたカクテルですが
「フローズンダイキリ」にはクラッシュドアイスが
「モヒート」にはソーダとミントの葉が使われることにより
それぞれのカクテルに違った個性が生まれています。
この2種類のカクテルは、ヘミングウェイが
「わがダイキリはフロリディータで、わがモヒートはボデギータで」
という言葉を残すほど愛飲したもので、今でもたくさんのかたに飲まれています。
そんな美味しいカクテルを愛したヘミングウェイがどうして
「午後の死」のようなカクテルを考案したのかと考えると
なんだか不思議な気がしますよね。

文豪ヘミングウェイに関わる、3種のカクテル。
彼の作品が好きだというかたは一度飲んでみたいものだと思います。
そんな時には、まずヴァンゴーの「モヒートミントウォッカ」から試してみる、なんてどうでしょう?
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