海賊のお酒

ここ数年、日本でもハローウィンがポピュラーになってきたようで先日も勇ましい海賊の仮装をしている男の子を見かけました。
海賊といえば私は“パイレーツオブカリビアン”を思い起こします。この映画に出てくる幽霊船『フライングダッチマン号』は又の名『さまよえるオランダ船』とも呼ばれますが、ワーグナー作曲の有名なオペラ『さまよえるオランダ人』にでてくる船です。この作品は喜望峰近海で、実際に幽霊船が何度も目撃された……という古い伝説をもとにしたものです。

嵐の夜に岬をまわろうとして悪魔を挑発する言葉を吐いたがために呪いを受け、永遠に死ぬ事ができず海をさまよっているオランダ人船長は、7年毎に一度だけ上陸する事ができます。
その時に真実の愛を捧げる娘を得られれば、呪いから解放され救われるのですが、さてその結末は? それはご覧になってのお楽しみです……と言いたいところですが、オペラを見に行く事はそうた易いことではありません。 時間がかかるしお値段もちょっと……という方もいらっしゃるでしょう。 そうした方の為にDVDでオペラを無料で見ることができる場所がある事をご存知ですか?

東京オペラシティに隣接する新国立劇場では5階の情報センターで過去の上演記録やセンター所蔵の映像資料を視聴する事ができます。
又通常見る機会のないオペラ劇場の施設や設備、例えば四面舞台や奈落などを専門のインストラクターの説明を受けながら見ることのできる〔バックステージツアー〕もやっています。私も参加してみましたが「奈落の底」という表現を体感する事ができました。
詳しい事はこちらのサイトでどうぞ。

ところで、ここで海賊の話にもどりますが、海賊のお酒といえばラムを連想しますが「何故ラム酒なのでしょう?」

ラムのうまれ故郷はカリブ海のバルバドス島といわれています。18世紀になるとラムはイギリス海軍の支給品となりました。しかし当時のイギリス海軍は厳しい環境下に会った為多くの船員が海賊に走ったそうで、当時の船乗りの7割が海賊だったともいわれています。こうした訳で「海賊はラム酒」の イメージができあがったようです。
 それでは今晩はラムで乾杯  
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