暑い日が続いたと思ったら、急に寒くなる。暑い日が続いたと思ったら、急に寒くなる。
日差しがきついくらいなのに翌日には雨が降る。
不安定な天候に体調を崩されるかたもいらっしゃるでしょう。
体調を回復するにはまずは体を休めること。
風邪に注意して、万が一風邪を引いてしまったときはお酒を控えましょう。

さて風邪を引いてしまったあとの飲酒は薬との兼ね合いからよくないものですが
一方風邪を引く前なら飲酒は血流をよくし、身体を温めるお酒の効能が良く働きます。
日本では玉子酒が有名ですが、例えばフランスではレモンや、シナモン、蜂蜜などが入った
ヴァン・ショーというホットワインが 、韓国では唐辛子入の焼酎が風邪に効くお酒として
知られています。
そしてVanGoghの地オランダでは風邪を引いたときにジンを飲む人がやはり多いようです。

ジンといえば蒸留酒、これは日本でいえば焼酎を飲むようなことだと言えるわけですが
ここでジンと焼酎について少しお話を。
焼酎といえば甲類と乙類とがありますが、その違いをご存知でしょうか?
なんとなく乙類の方が甲類に比べて風味があるのだろうな、と考えるかたが多いのではと思いますが
それで正解です。
甲類の焼酎というのは発酵液を原料とし
連続式蒸留器を使い連続蒸留し度数の高い高純度エタノールを作りこれに加水したものを指します。
安価で大量生産できるため大企業の工場などで作られることが多い方法ですが
原料本来の風味が薄れ、味が画一的になってしまうという弱点があります。
一方、乙類の焼酎は米、麦などを原料とし、単式蒸留器を使い一回蒸留し作られます。
原料の個性が強く残るのが特徴で、人によっては癖のある味だと感じる方もいるかもしれません。
両方共に長所があり一概にどちらがいいものとは言えませんが
古典的な製法であり一般的に本格焼酎と言われるのは乙類の焼酎になります。
では焼酎の親戚であるVanGoghジンはどちらに該当するのかと
疑問に思われたんじゃないでしょうか?
正解は「どちらでもない」です。
では甲類と乙類を混ぜた混和焼酎なのか、といえばそうでもありません。
VanGoghジンは単式蒸留器を使って3回蒸留されることによって作られる蒸留酒なのです。
この製法はクリアな飲み口ながらも風味が強く残るオランダジンならではの製法です。
例えばロンドンジンなどは連続式蒸留器を使うためオランダジンとは全く違う味わいになります。
日本風にいえば、ロンドンジンが甲類焼酎、オランダジンが乙類焼酎となりますね。
ちょっとしたことですがお酒の製法にも色々な種類があるとわかると
お酒を飲むのがもっと楽しくなるのではないでしょうか?

これから6月に入りまだまだ不安定な天候の終わりは見えないようです。
特に気をつけたいのは急な冷え込みです。
身体をあったかくしてVanGoghジンを飲んでこの梅雨を乗り切りましょう。
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